東京方面旅行その5です。
雨の中、江の島から熱海へ向かいます。
二日目の宿泊地を熱海に選んだ理由。まず候補は箱根で温泉につかろうでした。そこで出番です。ラグジュアリーカードのコンシェルジュにカードの特典を受けることができる宿泊施設が箱根にありませんかと聞いてみました。そこで返答があったのが箱根「翠松園」。いろいろと考えているうちに、山奥育ちの奥様が「海が見えたらいいな」とつぶやいたのです。私はそれを聞き逃しません。ポイントアップのために海の見える温泉地、観光地をピックアップです。海が見えるのであれば伊豆とか熱海となるのでしょうね。伊豆は少し3日目の旅程に響きそうだったので熱海に絞り再びカードのコンシェルジュに問うてみたところ、熱海にもカードの特典が受けられる施設として「ATAMIせかいえ」を紹介していただいたという次第なのです。そう2日目の宿泊施設は「ATAMIせかいえ」さんなのです。
熱海につく頃には雨はほぼやみ、明るくすらなってきました。
駅の改札前で「ATAMIせかいえ」というカードを持った運転手さんに声をかけ送っていただきます。建物は熱海伊豆山の高台に建てられています。
2017年11月に開業した新しいリゾートホテルです。建物に入るや目に飛び込んでくるのは海と水平線です。
宿の方(ここではバトラーと呼ぶそうです)も「久しぶりに見晴らし良く水平線が見えます。また赤潮もなくなってきれいな海です」とおっしゃっていました。この時だけでも雨が上がって、少し曇り空でしたがよい景色を見ることができて本当に良かったです。
それに加えて、とても丁寧に案内してくださいます。ちょっと今まで出会ったことのない丁寧な対応です。そして至高の時が始まります。なんていいところなんでしょうね。全てにおいて細かなところまで気づかいしてくれている感じがします。
別館に移動します。
通された部屋は別館「月の道」の「オーシャンビュープレミアム 月の道」です。
ここでチェックインの手続きです。バトラーの方に「写真たくさん撮っていいですか」と聞くと「どんどんとってください、夕食も含めて」と笑顔での答えです。奥様と二人で「すごい」とか「来てよかった」とか「いいねぇ」とか感嘆の言葉ばかりが出てきます。部屋の雰囲気、テラス、源泉かけ流しの露天風呂何もかにもが想像以上でいい方向にしか転んでいきません。
部屋を入ったところです。
コーヒーなどなど充実しています。冷蔵庫の中の飲み物もすべて宿泊料に含まれています。
とってもくつろげる部屋です。広々です。ベッドもふかふか^^。
洗面です。
源泉かけ流しの露天風呂。
テラスも広いです。寝転がって外の景色を楽しめますよ。
部屋から出て本館の5階のオープンエアの「紺碧テラス」へ、途中ロビーとかいろいろとみていきますが調度品のセンスとか内装の感じとか雰囲気がとてもいいです。
月の道のロビーです。
本館のロビーです。
「紺碧テラス」はその名の通り海を見渡すことができて見晴らしは抜群です。少しのんびりした後、大浴場に行きます。
各部屋にシャワーや露天風呂があるからか大浴場はひとり占めです。気持ちいいね。ゆっくりと入浴を済ませ部屋でくつろぎます。テラスでもゴロゴロできます。
そして指定された時間に「月の道」の2階にある「肉料理1SHIO/ひとしお」にて夕食をいただきます。
席は個室の形状になっていてカウンターを挟んでシェフさんと対面となっています。
ですからライブ感ありありです。出てくる料理は目の前で調理されるものもあり楽しく食していくことができます。また1品1品説明していただけるのでなんとなく得しながら食べているような感覚になります。会話のある食事は楽しいですよね。
本日のメニューです。「肉料理ひとしお 水無月御献立」とかいてあります。
一品目 前菜 ブイヤベース 和牛クロケット
まずはブイヤベースだけをいただいて、クロケットを一ついただきます。
つぎに、黄色のソースを入れていただきます。このソースはニンニクのソースなのですが、入れることによりスープがまろやかな味に変わります。味変です。
そして今度はクロケットをスープに入れていただきます。クロケットはサクッとした衣でしたがスープに入れることによりはんなりとなります。前菜でトリプルパンチです。味だけでなく歯ごたえも変化が楽しめます。もちろん、おいしい。
二品目 香味皿 和牛炙り
炙った和牛を細切れにして卵黄とごま油かな。最初は卵黄にあえてそのまま、次に海苔に包んでパクっと。
三品目 お椀 鱧吉野打ち 丸茄子
吉野打ちとは、まず吉野とは葛を指すそうです。葛の代名詞が「吉野葛」です。この料理では骨切りした鱧にはけを使って葛を打ち湯引きしたものを吉野打ちというのだそうです。簡単に言うと葛のこともをまとって湯引きしたものですね。そうすることにより単なる湯引きとは違った滑らかな食感を持たせることができ、食材の旨味を封じ込めることができるのだそうです。とても手の込んだ料理です。いただくと、優しい味で胃を包んでくれるような感じ、鱧も口当たり、舌触りもよく、また梅肉との相性は当然のごとくばっちりでおいしかったですよ。
四品目 肉料理 豚スペアリブ 蜂蜜辛子
これまた不思議な味の登場です、豚のスペアリブは普通にジューシーでおいしいのだけど、この写真て手前の黄色い物体、粒マスタードに蜂蜜をあえているのです。不思議な味です。甘いようで甘すぎず、マスタードみたいに刺激が強くなく、少し苦みがあって口に入れると粒の触感とか楽しめる逸品でした。
五品目 サラダ サラダヴェルド アンチョビのドレッシング
ジャガイモを細く切ったものをフライしたものと野菜です。中に温泉卵があって絡めて食べます。いろんな食感が楽しめます。ドレッシングも美味しい。
六品目 肉料理 厚切り牛タン 山椒味噌
目の前で牛タンを調理です。牛タンの歯ごたえも程よく山椒味噌もピリ辛な感じかな、とてもよかったです。
七品目 お口直 季節の手打ち蕎麦
あっさりとしていますがトマトのほかにジュンサイなど入っていて「つるっ」がより「つるるっ」て感じです。喉越し良くいただくことができました。
八品目 肉料理 徳島県産阿波尾鶏 柚子胡椒 檸檬
鶏肉の歯ごたえよし!柚子胡椒大好き^^。檸檬のソースさっぱりしていて酸っぱいです。鶏肉と一緒にいただくことでいい感じです。
九品目 肉料理 阿蘇褐毛和牛フィレ肉 マデラソース
私はミディアムレアで、奥様はしっかりウェルダンで。塩、胡椒、ワサビ、マデラソースでいただきます。お肉は柔らかくて幸せな気持ちにしてくれます。もっとたくさん食べることができたら思いますが、このくらいの量が味わっていただくことができるいい分量なのでしょうね。
十品目 お食事 これは3種類の中から一つ選ぶことができます。特選箱弁焼きカレー、牛炙りすき煮、じゃこ山椒御飯です。その中から私は焼きカレー、奥様はじゃこ山椒御飯を選びました。
焼きカレーです。熱々です。
じゃこ飯です。
どれもこれも美味しくて、食事が終わってしまうのが名残惜しかったです。
そして最後にデザートですがこれが奥様大絶賛でした。
薄い飴で出来たボールの中に何やら入っています。こつんとそのボールをたたくと軽く割れ
中にはクリームの中に赤いソース果実が入っています。甘みと酸味とちょうどよくとってもおいしい、また食べていくために飴の殻を割るなど楽しさがあり「わぁ」とか「おぉ」とか言いながら食べる食事ってほんとにいいですね。おいしくて、楽しかったです。
そして夜は更けていくのでした。
最終日に続く。